赤い自由帳

浦和レッズを中心にJリーグを観ています。戦術は語れません。

【浦和レッズ】リカルドレッズ、充実のとき

リカルド・ロドリゲス体制の浦和が、充実のときを迎えている。

 

オリンピック中断明け初戦の札幌戦を心配になる内容で落としたが、その後、粘り強い戦いで白星を積み重ね、天皇杯を含む8月の連戦を、4勝1分1敗で乗り切った。

 

そしてルヴァンカップの準々決勝、川崎戦を2戦合計4-4、2戦目の終了間際の劇的なゴールによって、アウェイゴールの数で勝ちあがった。

 

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その勢いのまま、横浜FCセレッソ大阪とのリーグ戦も、危なげない内容で連勝。

これで再開後の公式戦10戦を6勝3分1敗、リーグ戦は5戦連続無失点としている。

 

 

8月の連戦中は、勝ってはいるものの内容的には相手が上回っていた試合が多かった。虎の子の得点を、酒井、ショルツが加わって盤石さを増した守備で守り切っていた印象がある。

ターニングポイントは、やはり川崎とのルヴァンカップ

 

川崎の前プレにも果敢にビルドアップをする意思を示し、ボールを失っても高い位置で奪い返そうとし、内容的に互角以上に戦っていたと思う。

 

そのような戦いができた戦術的要因は、巷で様々語られている。

ショルツや平野が入ってビルドアップが安定。岩波の負担が減って彼自身のパフォーマンスも上がっている。ショルツが入ってラインを高く保てるようになった。江坂&小泉の前プレの精度が高い、etc...。

 

どれも読んでいて納得感のある言説だった。

ただもっと大局的な部分で、監督のマネジメントの妙があったと思う。

 

川崎戦ではGKにザイオンを起用。西川はベンチにも入らなかった。
また小泉・江坂の2トップ(0トップ?)を採用。川崎相手にボール保持で真っ向勝負を挑んだ。

 

結果を見れば、これらの采配は見事的中と言える。

 

小泉・江坂の2トップ起用は積極的なボール保持とプレッシングの原動力となり、この試合以降も継続され、一つの型となった。
また、ザイオンの空いている味方にテンポよく付ける技術がスムーズなビルドアップに寄与していた。この試合以降、西川のこのあたりの意識にも変化があるように個人的には思えるが、ザイオンからの刺激があるのかもしれない。

 

純粋に川崎に勝つためには、コンディション等の要因も含めてこの布陣、この戦術という判断だった、というのが素直な解釈だと思う。

ただ真意は知る由もないが、ルヴァンカップは最悪敗退してもいい、というような割り切りもあったのかなと想像している。

 

今シーズンのクラブ目標であるACL出場権に、ルヴァンカップのタイトルは直結しない。相手は川崎。酒井宏樹も代表招集されている。
あえて負けていいタイミングをあげるとすれば、ここだったように思う。

 

そのような状況で、アイデアとして持っていたがリーグの連戦中はなかなか試せなかったことを試してみて、思いのほか上手くいったみたいな部分もあったのかなと想像する。

 

まぁこのことは別にして、アディショナルタイムの同点弾で勝ち上がったチームには、見ていても明らかに自信がついた。

あと2試合、神戸戦まで勝ち続けることができたら、今シーズン何らかのタイトルを獲れるんじゃないか、という気がしている。