赤い自由帳

浦和レッズを中心にJリーグを観ています。戦術は語れません。

【浦和レッズ】思ってたんと違う〜2022シーズン序盤の戦い

3年計画の3年目、「リーグ優勝」という野心的な目標を掲げてスタートした2022年の浦和レッズ。現在リーグ戦は5/13までに12試合を戦い、2勝6分4敗の勝ち点12。
消化試合数の違いがあり暫定ではあるものの、昇降格プレーオフ対象の14位に沈んでいる。

 

またタイで集中開催されたACLのグループリーグは2位で突破したものの、集中開催が故のヒリヒリ感のなさ、中国勢が国内事情でユースチームを派遣している状況の中では、この結果は言わばノルマ。
ノルマをこなせたのは素晴らしいが、試合らしい試合となった韓国・大邱との2試合は1分1敗で得点はなし。

 

FFSCで川崎を破った時に感じた期待感はすっかり萎み、観戦していても結果が出ないストレスフルな状況が続いている。

 

自分自身、本気で今シーズンに優勝できると思っていたかというと、正直そうではない。
昨シーズンの川崎との勝ち点差は29。これは1年やそこらで埋まる差ではないとは思っていた。さらに、シーズンオフには監督の戦術に合致しそうな選手を積極性に獲得したものの、同時に大量の放出もおこなったため、連携面の消失なども考慮すると戦力的にどこまで上積みがあったのか、何とも言えない感じもあった。
それに、1番の懸念事項であった最前線の補強がシーズンインに間に合ってなかったのも大きな不安だった。

 

とはいえ何となく想像していたのは、序盤はトップとはそんなに離されず、10位までの間をウロウロして、ACLのグループステージなどを上手く使いながら連携を深め、尻上がりに戦績を上げて優勝争いに食い込んでいく浦和の姿。
シーズンの1/3を終えた段階で降格圏に沈んでいるような今の姿ではない。

 

ただし内容を観ると、とても降格圏に沈んでいるとは思えないサッカーをしている。
観戦した印象でしかないが、「今日は内容的に負けたな」と思った試合は1つもなかったと思う。また、様々な指標的な面から見ても、今の順位にいるのが不思議な数値だという記事などはよく見る。例えば、以下のゴール期待値は現時点でリーグ2位、被ゴール期待値も8位と、悪い数値ではない。

 

リーグサマリー:2022 J1 ゴール期待値 | データによってサッカーはもっと輝く | Football LAB

 

f:id:arrx:20220517144649j:image

 

当然ながら、内容がいい・データ的にはいいから勝ち点が積み上がってなくても大丈夫だ、ということではない。結果としての勝ち点を競っているわけだし、内容は悪くないといいながら降格していったチームは幾らでもある。

 

ただ、今の時点で監督を代えるようなドラスティックな対応は、得策ではないと個人的には考えている。インタビューのコメントや、最近充実したYouTubeなどを見ても、チームの雰囲気は悪くないと思うし、選手たちの心も監督からは離れているようには見えない。今、解任しても、現実的によりよい監督を確実に連れてこれるとも思えない。

 

シーズンの半分を過ぎてこの状況ならば考えなければないだろうが、今は内容と結果がかみ合うことを待ちつつ、チームに刺激を与えていくことが必要だろう。人選を少し変えてみたり、少しフォーメーションをいじってみたり。

 

とにかく1つ勝って精神的に落ち着きたいところだが、次の2試合は順位表の上のほうにいる横浜FMと鹿島。めぐり合わせを恨むしかないが、この2戦、何とか形になる成績で乗り切って、解任の圧力が高まるようなことは避けてほしいが…。