赤い自由帳

浦和レッズを中心にJリーグを観ています。戦術は語れません。

(今さらながら)阿部 勇樹選手の引退によせて

Embed from Getty Images

 

2021年シーズンをもって、阿部勇樹選手が引退した。半年経った今さら書くようなことでもないけど、自分にとって特別な選手への想いを置いておく。

 

youtu.be

 

 

浦和レッズにとどまらず、日本サッカー界のレジェンド。数々の功績については、今さらここで語る必要もないので割愛。その凄まじい成績がわかるサイトだけ貼っとこう。

 

www.urawa-reds.co.jp

 

 

自分にとってどんな選手だったかと言えば、全幅の信頼をおけた選手。何をやっても、「阿部ちゃんならしかたない」と思えた選手。

阿部ちゃんが何かミスしても、仕方ない、難しかったんだな、で納得してしまう。パスミスしてもそうだし、PK失敗したとしてもそうだし、セレモニーで邦楽をチョイスしたこともそう。(笑)

ここまで信頼を寄せた選手は、他にはいない。

 

ちなみにJリーグでのPKは成功率100%(21/21)だったらしい。凄い。

ACLでポストに当てた失敗があった気がする。埼スタで観たけど、貴重だったんだなぁ。

 

阿部ちゃんのプレーや行動で印象に残っているものを思い出してみた。

1番最初に思い浮かんだのは、やはり山形戦の弾丸シュート。セレモニーのVTRにも使われている、阿部ちゃんのゴールの象徴になっているもの。その前の試合でのサポーターとのやり取りのエピソードも加わって、ストーリーとして出来すぎ。
「次は絶対に勝つから!」という宣言からの弾丸シュートをズドンは、「勝つから信じて見てろ!」と言われているような気がした。

 

あとは…と考えて出てきたのは、2007年のACL「もう歩けねぇ」とトルシエ階段にへたり込む阿部ちゃん、バレーに突破されて一発レッドで退場していく阿部ちゃん、出血からピッチに戻るために、テープで口をグルグル巻きにされた囚人みたいな阿部ちゃん…。

スーパープレーが思い浮かばなかったのが申し訳ないが、普段からこともなさげにスーパープレーをしているからこそだと思っている。

 

指導者なるという次の目標を明確に示してくれた阿部ちゃん。すでに浦和の下部組織のコーチングスタッフとして、次のキャリアをスタートさせている。これから浦和の中の様々なカテゴリで指導経験を積みつつ、S級ライセンスの取得を目指すのだろう。

Jリーグで圧倒的な成績を残し、日本代表としてW杯にも出場し、海外でのプレー経験もあり、オシムやミシャといった名将の下で過ごした経験もある。素晴らしい指導者にならない理由がないと思っている。(オシムさんに指導者としての姿を見せられなかったのは無念だろうなぁ)

 

埼スタで、立場を変えた阿部ちゃんがまた戦ってくれるのを観たい。レジェンドの使い捨てみたいな緊急登板ではなく、満を持して阿部ちゃんが浦和レッズの監督になる日がくるのを、今からとても楽しみにしている。