3年ぶりのアジアの舞台
2021年の天皇杯制覇した浦和レッズは、決勝で敗れた2019年から、3年ぶりにアジアの舞台に参戦。
COVID-19の影響によりタイで集中開催されたグループリーグを2位で突破し、ノックアウトステージへ進出した。
ノックアウトステージもセントラル方式開催となり、開催場所として選ばれたのは、さいたま。中立地扱いながらも、浦和は実質的にホームで戦うアドバンテージを得た。(この状況を勝ち取るために、いろんな方の協力と献身があったらしい。本当に頭が下がる思い。)
そのノックアウトステージも、ラウンド16でマレーシアのジョホールを5-0、準々決勝でタイのBGパトゥムを4-0で下し、東地区での頂点を決める準決勝へ進出。韓国の全北との決戦を迎えることになった。
開催が決まった頃から試合に参戦しようと思っていたが、諸事情によりジョホール戦・パトゥム戦は参戦できず。
しかし、全北戦はどうしても参戦したく、もろもろ調整し、いや実際には調整しきれなかったものもあるが、とにかく試合には駆けつけることができた。関根の呼びかけに応えることができてよかった。
#関根貴大
— 浦和レッズオフィシャル (@REDSOFFICIAL) 2022年8月24日
「明日の試合は大一番になります。1人でも多くのファン・サポーターの方に埼玉スタジアムに足を運んでもらう必要があると思っています。1人の力が本当に選手の後押しになりますので、サポートをよろしくお願いします」
チケットのご購入https://t.co/0Jm1QH239Chttps://t.co/bCRoF6tKV5 https://t.co/hScivHegcN pic.twitter.com/bhk8hglZ4v
仕事は無理くり切り上げて参戦できてるけど、フラッグ忘れたのが痛恨。。
— 18K (@redsnovas) 2022年8月25日
9番と11番はやっぱり怖い。一瞬で点獲りそう。後半も頑張れ、頼む。 pic.twitter.com/9m9cgdRWb2
一生忘れないだろう試合
もういまさらだし、大したことも書けないので試合内容を振り返るのはやめておく。ただ、この試合で観た様々な光景は一生忘れないだろう。
開始前の決戦の雰囲気も、ビジュアルサポートも。
普段は飄々としている風の松尾のシャウトも、PKを献上した大畑の表情も、決定機もPKも外してしまったモーベルクの悔しさも。
逆転された後の一瞬の静けさを振り払うPRIDE OF URAWAも、酒井の"マルセイユタックル”も、起死回生のゴールを決めたのに驚くほど冷静なキャスパーの表情も、ゴール裏で蠢くフラッグの波も、ゾーンに入った西川も。
翌日タイピングができないほど手が痛くなるまで拍手したことも、試合後にたまたま隣に居合わせたお兄さんと抱き合ったことも。
一生忘れないだろうし、何年かしたら周りの誰かに、「あの試合、生で観戦したんだぜ」と自慢げに語っているはず。
試合展開から言えば1-0で終わらせるか、後半終了間際の決定機を決めて90分で勝つのがキレイな終わり方なんだろう。
でも追いつかれ、(選手たちはどう思っているかわからないが)一瞬の気の緩みの様な失点で逆転され、それでもスタジアムのボルテージを背負って同点に追いつき、サポーターも伝説のフラッグの波を再現して、PKで勝つ。
何というか、これぞ浦和というものをギュッとしたような、濃密な時間を堪能した気分だった。
しかし、いつまでも余韻に浸っているわけにもいかない。まだ何も成し遂げていない。決勝は2月。ACLの借りは、ACLでしか返せない。